喫茶店三大マナーと紅茶通の頼み方

紅茶専門店は敷居が高い、一人だと行きづらい、という意見を多くの人からもらった。

紅茶ファンを増やすためにも、ここで喫茶店やカフェでの基本的な過ごし方や楽しみ方、本格的な紅茶の注文の仕方などをまとめることにする。


やってはいけない3か条

まず始めに「やってはいけないこと」から書くが、難しいマナーやルールは無い。

常識人である皆さんにはごく自然に受け入れることの出来る内容である。

1.一人一杯

あなたが誰かを連れて喫茶店に行った時、必ず守らねばならない唯一のルールは、一人一杯は何かしら注文することである。

世の中には、喫茶店やカフェなどでたった一杯の紅茶・コーヒーに500円も払うなど馬鹿馬鹿しい、と考える人たちもいる。

もし一緒に喫茶店へ行く友人の中に、そのような人物がいたら気を付けねばならない。

カフェでの500円は、紅茶一杯の値段ではない。

紅茶やケーキと共に、おしゃれな店内の雰囲気を味わいながら過ごす時間、これを買うための500円であり、席代と考えてもよい。

入店して何も頼まない、これが最もやってはいけない行為である。

2.音に配慮する

喫茶店は、開演直前の劇場のごとく静かであるべき場所である。

静まり返る店内に厳かに流れるBGM、これを邪魔するものがあってはならず、基本的には物音厳禁と心得てよい。

話に夢中になって騒いだり、大声で笑う人もいるが、それらは周囲から痛い視線を集めることになる。

また、店内での電話はもちろん遠慮し、携帯電話はマナーモードにしておくことを強く勧める。

携帯電話の着信音などで静寂を打ち破るのは大変無粋な行為であるから、これは特に注意すべきだ。

3.匂いに配慮する

飲食店全般に言えることだが、香水を付けて行くことは到底勧められない。

特に喫茶店・カフェは紅茶やコーヒーの香りを楽しむ場所だ。

その香りを邪魔するようないかなる物も避けねばならない。

香水は絶対に付けない、くわえてその他の匂いを発する物も極力持ち込まないことは、重要なマナーの一つである。

補足:服装

喫茶店に行くうえでの服装についてのルールや暗黙の了解といったことは何もない。

しかし「TPOをわきまえる」という観点から言えば、喫茶店やカフェに相応しい服装はいわゆる「コンサバ」「キレイめ」である。

ジャージなどで行っては少々浮いてしまうから、服装にも少しだけ気を遣ってみるといいだろう。


本格派紅茶店での頼み方

本格派の紅茶店で注文の際に聞かれるのは以下の3点である。

・銘柄

・アイス or ホット

・ストレート or ミルク

ここで多くの紅茶初心者が困るのは「銘柄選び」だ。

紅茶銘柄の選び方

ダージリン、アッサム、アールグレイ、イングリッシュブレックファスト…

名前こそ知っているものの、何がどう違うのか分からない、味も知らない。

だが安心していい、飲む前から味を知っている人はいない。

だからこそ初めての紅茶選びは「勘」でいいのである。

メニューを見て、ピンときた名前の紅茶を注文するのが正解だ。

ただこれだけでは解説にならないので、参考として銘柄ごとの特徴をまとめる。

・ダージリン…王道を行く定番銘柄で、超初心者からプロフェッショナルまで誰もが注文する紅茶の王様。紅茶界の「とりあえずこれ頼んどけ」的な存在。渋味が強いが、刺激的かつ特徴的な香りは他の紅茶では代わりが利かない。

・アッサム…紅茶界の陰キャ。生産量が世界一で、最もありふれた紅茶でありながら単体で飲まれることは意外と少ない、紅茶店でわざわざ注文する人も少ない、良く言えば縁の下の力持ち的な存在。渋味や苦味が強くてコクがあるため、ミルクティーにすると化けるが、香り高いとは言えない。これを注文する人は「お、マニアックだな」という印象。

・アールグレイ…誰もが知る有名フレーバーティー、紅茶界の貴公子。強い柑橘系の香りで多くの人を魅了する。偏見かもしれないが、初心者が頼みがちな印象。

・ウバ…高級品は、フレーバーティーかと思われるほどのペパーミントのような強い香りを持つ。渋味が非常に強いので、ポットに茶葉を入れっぱなしにしておくと後が大変なことになる。しかしそんな時に「ホットウォータージャグ(差し湯)をいただけますか」と言えたなら、あなたも紅茶通。

・ヌワラエリヤ…あんまり印象が無い。

・キーマン…元は中国の最高傑作、今は低迷期。訳あって本物が手に入りにくく、飲んでも納得できないことが多い。初心者はまずキーマンを知らないから、これを頼んでたら少なくとも中上級者の人っぽく見える。

・ラプサンスーチョン…上級者・マニア向け。衝撃的な香りで我々を圧倒するヤバい奴。紅茶界の異端児。渋味は非常によわい。火をつけた松の木の煙で燻して作るため、スモーキーフレーバーと呼ばれる。これを頼んでる人がいたら「あっ、ふーん…(察し)」って感じ。これと合わせてチーズケーキとか肉系を注文してたら「こいつ…知ってるな…」って思う。

紅茶通はケーキと共に

紅茶は単体でも充分に堪能できるが、真の紅茶通ほどケーキやフードとのペアリングを楽しんでいる。

ビクトリアケーキにダージリンをストレートで。

クロテッドクリームを添えたスコーンにアッサムのミルクティー。

キュウリのサンドイッチとウバ。

ソーセージにラプサンスーチョン。

ペアリングに正解は無い。

要は「好み」である。

様々な紅茶、ケーキを知り、自分が心から「これだ!」と思える組み合わせを見つけていく、これが真の紅茶通への道である。


カフェを堪能する人の過ごし方

カフェでの過ごし方にも正解は無いが、みんな一体どうやって過ごしてんねん!って人のためにちょっとだけ例を挙げる。

・読書

優雅で知的な定番アクティビティ。カフェでの最も有意義な過ごし方のひとつ。最近は、店内に本棚を設置して興味深い本を所蔵している喫茶店も多いので、手ぶらで来た人はぜひその中から一冊手に取ってみよう。

・談笑

気の合う友人と上品に語らう。他人の噂話よりも、流行りの音楽やファッションのトレンドについて話そう。

・コワーキング

スタバでマックブック開いてる人たちがしばしば「意識高い系」などとネタにされるが、素直な心で見ればあれは洗練された美しい光景である。彼らを見習って行きつけの喫茶店で堂々とラップトップを開こう。ただしキーボードを打つ音が大きくならないように注意しよう。

・スタッフと会話

カウンター席に腰を下ろせば、店主やスタッフさんに話しかける機会も得られる。忙しくないタイミングを見計らって「何年やってるんですか?」「修行とかされてたんですか?」など、差し支えのない範囲で聞いてみよう。場合によっては、思わぬ貴重な情報を得られることもある。ただし店が忙しい時には遠慮しよう。

・黙想

穏やかに流れるBGMを聞きながら温かい紅茶でリラックスすれば、何か良い案が思い浮かぶかもしれない。贅沢に時間を使う幸せを噛み締めながら、ぼ~ッとしてみよう。


ここまで読めば、紅茶初心者でも気後れせずに喫茶店やカフェを楽しめるはずだ。

そもそも喫茶店など、そんなに身構えて行くようなところではない。

軽い気持ちで、ちょっと気取りながら重厚な扉を開けてほしい。

きっとあなた方のお眼鏡に適うはずだ。

「この人…知ってるな…」って思う紅茶通の特徴

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