イングリッシュ・ロイヤルミルクティーの面白い違い【紅茶コラム】

ミルクティーと言えば、アレを思い出しますよね。

アレは正確には「イングリッシュミルクティー」と呼ばれるものです。

作り方は、紅茶と牛乳を混ぜるだけです。

しかしミルクティーにはもう一種類あり、ロイヤルミルクティーとか呼ばれるものがそれです。

インディアンミルクティー、もしくはチャイとも言います。

今回取り上げるべき面白い点は、イングリッシュミルクティーとインディアンミルクティーのそれぞれの生まれた背景、思想の違いについてです。

紅茶のためのミルクティー、牛乳のためのミルクティー

イングリッシュミルクティーとインディアンミルクティーの物としての違いは簡単です。

イングリッシュミルクティーは紅茶と牛乳を混ぜたものですが、インディアンミルクティー(ロイヤルミルクティー)は「牛乳で紅茶を淹れたもの」です。

インディアンの方は水は使っていない、使っていたとしても少量しか使わず牛乳がメインとなっているわけです。

これらに思想の違いがあるとは大層な話ですが、背景を知ると納得できます。

当然の話ですが、イングリッシュミルクティーは紅茶の飲み方のひとつですよね。

紅茶を美味しく飲むために考案された、紅茶のひとつのバリエーションです。

それがインディアンミルクティーになると、話が違います。

インドの乳牛の数は世界最多と言われています。

インドにおいて牛乳は昔から、常に生活と共にある身近な飲み物です。

しかし牛乳は保存に向いていませんよね。

まして、ただでさえ気温が高くて冷蔵庫もなかったちょっと前までのインドでは、牛乳はたくさん採ってもすぐに悪くなってしまいます。

で、それを安全に飲むためには一度しっかりと沸騰させるなどの対策が必要でした。

常温で保存したり加熱したりして、牛乳の味は落ちることになりますが仕方ありません。

ところで、インドは紅茶生産量世界一の紅茶大国で、紅茶は身近なものです。

そこで「牛乳を少しでも美味しく飲もう」と考えて、味の落ちてしまった牛乳に茶葉を入れて一緒に煮立たせて作られるのがインディアンミルクティーです。

そのインディアンミルクティーも、イギリスに行けばロイヤルミルクティーと呼ばれて紅茶を美味しく飲むためのひとつの方法になるわけですが。

イングリッシュミルクティーとロイヤルミルクティーには、それぞれに「紅茶を美味しく」と「牛乳を美味しく」という全く異なる考え方があるという話でした。

国ごとの環境の違いなどによって全く異なる経緯で生まれたモノが、今では同列に扱われ、場合によっては同じ「ミルクティー」として区別が付けられないことすらある、というのは実に興味深いことです。

何の役に立つこともないくだらない知識ではありますが、知っているとミルクティーについてちょっとだけ違う見方が出来る、紅茶こぼれ話です。

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