「カジュアル」「ビジネス」「フォーマル」シーン別、ワイシャツの選び方

ワイシャツは「ボタンダウンだからカジュアル用」とか「ストライプ柄だからビジネス向け」のように、簡単な使い分けが出来ない。

ワイシャツのカジュアル向けかビジネス向けかは、カジュアル要素とビジネス要素の度合いで決まる。

では以下に、ワイシャツのカジュアル要素とビジネス要素を挙げていく。

カジュアルで着たいならカジュアル要素を多く含むシャツを、ビジネスで着たいならビジネス要素を多く含むシャツを、それぞれ選ぶとよい。

なお、最も分かりやすいポイントとして、襟(えり)の形に注目すると手っ取り早く理解を進めることができる。(※「カラー」とは英語で「襟」という意味であることに留意)

1.カジュアル要素
  1. ボタンダウンカラー
  2. イタリアンカラー
  3. ドゥエボットーニ
  4. トレボットーニ
  5. クレリック
  6. 台襟が無い、もしくは小さい
  7. チェック柄
  8. 色が濃い、柄がハッキリしている

2.ビジネス要素
  1. レギュラーカラー、ワイドカラー
  2. ホリゾンタルカラー、カッタウェイ
  3. クレリック
  4. 台襟が大きい
  5. ストライプ柄
  6. 色が薄い、柄が控えめ

3.フォーマル要素
  1. ウィングカラー

1.カジュアル要素

1.ボタンダウンカラー

襟の先端をボタンによって身頃に固定できる襟タイプ。乗馬用のスポーツシャツに起源を持つため、ビジネス用にも使えるが、カジュアル要素の方が強い。襟が固定されるおかげでノーネクタイでも美しい襟型を保つことが出来る。

2.イタリアンカラー

襟が大きくカールしており、ノーネクタイで着るのが基本。また、アスコットタイを合わせたりするのに向いている。台襟が無く、身頃の生地がそのまま襟になっている。しかし日本人が着るとチャラい印象になりがちで、チョイ悪オヤジか、ホストの人という感じ。サッカー選手とかなら似合うかも。左がイタリアンカラー、右はイタリアンスタンドカラー。

3.ドゥエボットーニ


イタリア語でトゥーボタン(2個のボタン)くらいの意味。文字通り、一番上のボタンが二個ついている。ノーネクタイで着ることを想定しており、カジュアル要素の一つとなる。

4.トレボットーニ


イタリア語でスリーボタン(3個のボタン)。ドゥエボットーニと同じくカジュアル要素。

5.クレリック


身頃には色や柄のデザインが施され、襟と袖口だけが真っ白の特徴的なシャツ。カラーセパレーテッドシャツとも呼ぶ。上品で程よいオシャレという印象があり、合わせ方次第でカジュアルとしてもビジネスとしても活躍する便利なシャツ。

6.台襟が無い、もしくは小さい


襟が小さく柔らかいものや、台襟(ネクタイを巻く部分)が無いものは 、ノーネクタイが前提のカジュアルシャツとして定番。見た目にも堅苦しくなく、カジュアルな雰囲気が漂う。こういったシャツはビジネスシーンでは絶対に使えない。

7.チェック柄


チェック柄は強烈なカジュアル要素である。この画像のように襟がしっかりしているものでも、こうも派手なチェック柄ではビジネスとしては使えない。その他、水玉模様などもビジネスとしては使えないから、カジュアル向けだ。

8.色が濃い、柄がハッキリしている

同じ青でも、薄い青はビジネス向けで、濃い青はカジュアル向け。また、同じストライプ柄でも、ストライプのラインが太くハッキリしている方がカジュアル要素が強い。画像はどちらも青ストライプのクレリックシャツだが、左は色が薄くストライプ柄も細くて控えめだから、よりビジネス向け。右は濃い青に太くて強いストライプ、しかもボタンダウンであるから、よりカジュアルっぽい雰囲気が漂う。使い方次第では、このどちらもビジネスでもカジュアルでも通用するが、本当に使い方次第だ。

2.ビジネス要素

1.レギュラーカラー、ワイドカラー

左が最もスタンダードなタイプのワイシャツ、レギュラーカラー。右は襟が広めに開いているワイドカラー。どちらもドレッシーな雰囲気でビジネス向けなシャツだ。

2.ホリゾンタルカラー、カッタウェイ


ワイドカラーよりも大きく開いた襟は、床とほぼ水平(ホリゾンタル)。カッタウェイとも呼ぶ。首元がスッキリと見え、太めのネクタイと相性が良い。カジュアルシーンで着用してもオシャレだが、ネクタイと合わせて着たいところ。

3.クレリック

身頃が派手なクレリックシャツはカジュアルとして見られがちだが、この写真のようにコーディネートすればドレッシーな印象を与えて、ビジネスシャツとしても優秀だ。ネクタイと背広の合わせ方で、いかに落ち着いた雰囲気を作れるかがビジネスとカジュアルを分ける大きなポイントになる。

4.台襟が大きい

台襟(ネクタイを締める部分)が大きいシャツは、ネクタイを着けるビジネスシーンに向いている。また、カラーキーパーが入って襟がしっかりしているものも、首回りがドレッシーな雰囲気となってビジネス向けだ。

5.ストライプ柄


ストライプはビジネスシーンでも使える柄だ。ストライプの線が細いほど、よりお堅い印象になる。画像のように強烈なストライプシャツも、組み合わせ次第でビジネスシーンでも使うことが出来る。

6.色が薄い、柄が控えめ


左はサックスブルー、右はペールピンク、どちらもビジネスシャツの定番。白シャツや色の薄いもの、無地や柄の控えめなものは、カジュアル感の無いビジネス向けシャツ。しかし海外では真っ白なシャツは冠婚葬祭用というイメージを与えるため、ビジネスシャツとしてはサックスブルーやペールピンクのシャツが好まれる。

3.フォーマル要素

1.ウィングカラー

最もドレッシーでフォーマルなシャツ。他の襟とは違って折り返しが無く、襟の先端が羽のような形に広がっている。これをカジュアルで着たいと考えたが、ムリだった。結婚式の主役などが、アスコットタイと合わせて着るのが一般的。もしくは蝶ネクタイを着けたりする。

以上だ。

ワイシャツ選びの参考になることを願う。

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