シャーロック・ホームズ第一作「緋色の研究」名言と迷言・名ゼリフ集

大人気「シャーロック・ホームズ」シリーズの第一作、「緋色の研究(もしくは緋色の習作)」に登場した名言や迷言、名ゼリフ、面白いやり取りの全てを、シャーロキアン狐がこの1ページに凝縮させた。

名探偵のあなたも、新人探偵のあなたも、世界一の探偵「シャーロック・ホームズ」に捜査術を学んでみよう。

第一部「元陸軍軍医・医学士ジョン・H・ワトソンの回想録からの復刻」

第一章「我が友シャーロック・ホームズ」

「大英帝国のあらゆる怠け者が引き寄せられるあの巨大な汚水溜めのような大都会、ロンドン」 ジョン・ワトソン


「私は体内にブルドッグの子犬を抱えているような癇癪持ちです」 ジョン・ワトソン


「『人間のなすべき研究は人間である』というからね」 ジョン・ワトソン


第二章「推理の研究」

「太陽系を知らないとは!」 ジョン・ワトソン

ホームズに出会ってまだ日が浅いワトソン、ホームズの知識の偏りには驚きを隠せない。


「知ってしまったから、今度は忘れないとね」 シャーロック・ホームズ

ワトソンから太陽系の存在を教わった際の、ホームズの言葉。これにはワトソンもびっくり。


「人間の脳は空っぽの屋根裏部屋のようなもので、好きな家具を詰めていくものだと思う。愚かな人間は手当たり次第にガラクタを詰め込むものだから、役に立つ知識を入れる場所が無くなるか、取り入れても他の物とごちゃ混ぜになって、取り出すことが出来なくなる。熟練した職人は、何を脳という屋根裏部屋に取り込むかに注意深くなる。仕事に必要な道具だけを取り込んで分類し、きちんと整理しておくのさ。この小さな部屋の壁は伸縮自在で、いくらでも広がると考えるのは大きな間違いだ。新しい知識を加えるということは、昔覚えたことを忘れるということなのだよ。だから、無用の知識を採り入れて、有用な知識を追い出したりしないようにするのが非常に大事なのだ」 シャーロック・ホームズ


「理論家は一滴の水を見て、大西洋やナイアガラの滝の存在を推論できる。人生は一本の長い鎖であるから、どこか一つの環を見れば、人生の本質が分かる」 シャーロック・ホームズ

ホームズが執筆した記事の一部。


「1000件の事件の詳細が分かっていれば、1001番目の事件が解けないはずはない」 シャーロック・ホームズ

犯罪の類似性を指摘するホームズ。


「僕に言わせれば、デュパンは取るに足らない下らぬ男さ」「ルコックはへまばかりする、救いようのない男だ」 シャーロック・ホームズ

両者とも有名な推理小説に登場する名探偵だが、ホームズはこの二人を軽くあしらう。


第三章「ローリストン・ガーデンズ事件」

「全ての証拠を見る前に、あれこれ推理するのは間違いなのだ。判断を曇らせるからね」 シャーロック・ホームズ


「バッファローの一群が駆け抜けたとしても、これほどには荒れなかったでしょうな。もちろん、こんなことになる前に調べ終わって、見るべきものは既に一通り見てしまったのですよね?」 シャーロック・ホームズ

ホームズシリーズお決まりの皮肉。ホームズが現場に着く頃には、既に無能なロンドン警察が、証拠になるはずの足跡をすっかり踏みつぶしてしまっていた。


「太陽の下に新しいものなど何一つなく、全てに前例があるものです」 シャーロック・ホームズ


「これでますます事件が複雑になった」 レストレイド警部

「簡単になった、の間違いでは?」 シャーロック・ホームズ

事件現場で遺体から指輪が発見された時の、二人の意見。


「天才とは飽くことなく苦痛に耐え得る能力である、というのは極めてまずい定義だけれど、探偵の仕事にこそ当てはまるものだね」 シャーロック・ホームズ


第四章「ジョン・ランス巡査の証言」

「直接手に入れた証拠ほど、確かなものはない」 シャーロック・ホームズ


「手品師が種を明かすと評判が落ちるのと同じで、僕も君に調査の方法を説明し過ぎると、結局はホームズも普通の人間だと思われてしまう」 シャーロック・ホームズ


「そこで私は玄関まで行って…」 ランス巡査

「一度立ち止まり、門まで戻った。どうして戻ったんです?」 シャーロック・ホームズ

「そ、そのとおりです。なぜ分かったのですか?」 ランス巡査

(中略)

「明かりがついている部屋に入ってみました。そこで見たものは…」 ランス巡査

「分かってる。君は部屋の中をぐるぐると歩き回った挙句に死体のわきに屈み込んだ。そして廊下に出て、台所のドアを確かめてから…」 シャーロック・ホームズ

「どこに隠れて見ていたのですか!?でなければ分かるはずがない!」 ランス巡査

「僕を殺人容疑で逮捕しないでくれよ?」 シャーロック・ホームズ

死体の第一発見者であるランス巡査に聞き取り調査を行うホームズ。一回の現場検証のみで、ホームズは事件の全容を見通していた。


「頭は飾り物ではないのだから、せいぜい使わなければ」 シャーロック・ホームズ

犯人と接触しておきながら取り逃がしたランス巡査に対する強い批判。


「ちょっと芸術的な言い方をすれば、『緋色の研究』だ。人生という無色の糸かせの中に、殺人という一本の緋色の糸が紛れ込んでいる。僕たちの仕事はその緋色の糸をほぐして、分離して、その全てを端から端まで取り出すことなのだ」 シャーロック・ホームズ


第五章「広告を見てやって来た人」

「殺された男はあまりに醜い顔をしていたので、あの顔の持ち主をこの世から取り除いてくれた人物につい感謝してしまった」 ジョン・ワトソン

殺人犯に思わず感謝するワトソン。


「たとえ被害者が悪人であっても、法の下で犯罪は許されるものではない」 ジョン・ワトソン


「自然を理解するためには、自然と同じだけのスケールにならないとね」 シャーロック・ホームズ


「想像しなければ、恐怖もない」 シャーロック・ホームズ


第六章「グレグスン警部の大活躍」

「犯人が捕まれば彼ら(ロンドン警察)の努力のおかげ、犯人を取り逃がしても、彼らの努力にもかかわらずとなるのだ。コインの表が出れば僕の勝ち、裏が出れば君の負け、というようなもんさ。どちらにせよ彼らが勝つ。彼らには熱心なフォロワーがいるからだ。『愚かな者を賞讃する、もっと愚かな者が常にいる』ってね」 シャーロック・ホームズ

ホームズシリーズでは、名探偵ホームズが如何に結果を出しても、それは全てロンドン警察(特にレストレイド警部とグレグスン警部)の手柄になる。


「彼らは何だ?」 ジョン・ワトソン

「ああ、刑事警察ベイカー街支隊だよ」 シャーロック・ホームズ

(中略)

「あの子たちは、12人の警官よりも役に立つのだ。役人みたいのが来たら人はつい口をつぐんでしまうが、彼らならどこにでも入り込めて、何でも聞いてこれる。まるで針のように鋭い。足りないのは組織力だ」 シャーロック・ホームズ

6人のホームレスの子供たちのこと。ホームズは6人の浮浪児を雇って、事件の調査を進めている。


「喜んでください。この私が全て解決しました!」 グレグスン警部

何ひとつ解決しなかった。


「どんなに小さくても、チャンスを疎かにしてはいけませんよ」 グレグスン警部

「『偉大な精神にとって、下らないものなど何もない』ですな」 シャーロック・ホームズ

見当違いな捜査を進めてはぬか喜びするグレグスン警部に、皮肉を込めて賛辞を贈るホームズ。


第七章「暗闇にさす光」

「一風変わっているということと、不可解なことを、混同させてはいけません」 シャーロック・ホームズ


※以下に、シャーロック・ホームズ第一作「緋色の研究」で語られる事件の真相に関わることを記述します。既に事件の全容をご存知の名探偵様のみ、以下を読み進めることを推薦します。善良なロンドン市民の皆さまには、ブラウザバック、もしくはこちらの良書を手に取って名探偵の助手になることを推薦します。

第二部「聖者たちの国」

第五章「復讐の天使」

「山中にも、今の彼ほど獰猛で危険な動物はいないことだろう」 語り

ドレッバーとスタンガスンへの復讐に燃え滾るジェファソン・ホープのこと。


第六章「ワトソン医師の回想録の続き」

「どこかに警察署長の椅子の空きがあったら、あなたこそ適任です」 ジェファソン・ホープ

真相を突き止めたホームズ、事件の犯人から純粋な賛辞を送られる。


「あの二人が罪を犯してからかなり経つので、法廷で有罪の判決を得るのは不可能でしたが、彼らに罪があることはこの私が知っているのですから、こうなったら自分で判事と陪審員と死刑執行人の三役をつとめようと決心しました」 ジェファソン・ホープ

殺された婚約者とその父の敵討ちのために、ドレッバーとスタンガスンの二人を自分の手で葬らんと決意したホープ。


「俺かお前か、どちらかが明日の日の出を拝めなくなるのさ」 ジェファソン・ホープ

ドレッバーを追い詰めたホープは、ロシアンルーレットによってドレッバーに天罰を与えることにした。


「この世に正義があるのか、それとも運が全てなのか、試してみようじゃないか」 ジェファソン・ホープ

ドレッバーにロシアンルーレットを迫るホープ。


「私が怪しみもせずにその場所に行くと、気が付いた時には、こちらのお若い旦那(ホームズ)に手錠をかけられていたというわけです」 ジェファソン・ホープ

ホームズの事件解決の手際に感心するホープ。


第七章「結末」

「異常なことというのは、普通、手掛かりにこそなれ、障害にはならない」 シャーロック・ホームズ


「このとおり、全ては、論理の鎖で完全に繋がっているだろう」 シャーロック・ホームズ

事件の全てをワトソンに解説したホームズ。


「(前略)事件の詳細がこれ以上明らかにはならないにしても、少なくとも、今回の事件で、我が国の警察力の優秀さに注目を集める結果となった。(中略)この迅速な逮捕劇が、かの有名なスコットランドヤードの警部、レストレイドとグレグスン両氏の功績によることは、公然の秘密である。犯人はシャーロック・ホームズ氏なる人物の部屋で逮捕された模様である。氏は素人探偵として、多少の才能を発揮して捜査に協力したというから、レストレイド、グレグスン両警部の指導があれば、いつの日か、両氏のような捜査術をある程度まで身につけることができるであろう。両氏には、今回の功績をたたえて、何らかの表彰が贈られることになっている」 エコー紙

事件解決後の、新聞「エコー」紙の記事より。


「我らが『緋色の研究』は、両警部に表彰状を差し上げて一件落着さ!」 シャーロック・ホームズ


「ご心配なく。事件のことは全部日記に書いてあるから、そのうちに発表するよ。それまでは、『世の人はわたしをあざ笑うが、わたしは家で金貨を眺めて、喜びとする』と言った、あのローマの守銭奴のように、自分の成功に自己満足しておくのだね」 ジョン・ワトソン

『緋色の研究』最後の文章。この言葉通り、ワトソンが事件記録を『緋色の研究』として著した直後の時系列から、シャーロック・ホームズ第二作「四つのサイン」が始まる。


以上で終わろう。

また新たな事件があれば、今回同様にまとめることにする。

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