高級珍紅茶「サバラガムワ」ルフナのいい奴

中央線阿佐ヶ谷駅から伸びる商店街を下っていくと、南阿佐ヶ谷駅との中間ほどの場所にGclefという紅茶専門店がある。

ここは安価な大衆紅茶から100gあたり10,000円以上の高級・稀少紅茶までを幅広く取り揃える、我々にとって無くてはならない店だ。

各銘柄の最高峰の品々が並んでおり、その販売は10gからと、手に取りやすいものとなっている。

今回は3種の紅茶を買ったが、その中から珍銘柄「サバラガムワ」を淹れてテイスティングしてみよう。


珍紅茶「サバラガムワ」100g・5000円

これは分かりやすく言えば「元ルフナ」。

ルフナとは「南」という意味で、スリランカ南部の広範囲を指す言葉だが、それに隣接するサバラガムワの紅茶はルフナ紅茶とこれまでずっと混合されてきた。

それが2018年頃から、サバラガムワ茶とルフナ茶の特徴の違いから、これらを区別して取り扱う店が出てきた。

今回仕入れたのはそんなサバラガムワの中でも最高級品と言うべき、通称「エクストラスペシャル」である。(ニュー・ビタナカンダ農園)

しかしプロレタリアートである筆者にそのような高級品を手に取ることが出来るはずもなく、10gという最小単位での購入となった。

ではさっそく、開封の儀。

茶葉は清楚で純な黒だが、パッと見たときの印象は

「あれ、すこし緑がかってるかな?」

そもそもルフナを単体で見る経験に乏しいため、違いが全く分からない。

筆者にとってのルフナと言えば「細かく砕かれていつもブレンドされてる影の薄いアイツ」。

さて、袋から飛び出した茶葉の香りを逃がすまいと、ただちに顔を近付ける。

「初めてかぐ匂いだ」

茶葉自体が持っている香りからは青さを感じるような気もするが、どちらかと言えば芳醇である。

味の予想はいまいちつかなかったが、なんとなく「甘い系?」とか思っていた。

4g・300ml・5分で抽出中・・・

※この画像はイメージです

いざ実食。

お気に入りのオールドカントリーローズに紅茶を注ぐ。

カップを持ち、嗅覚を研ぎ澄ます。

「そこにいるのは・・・さつまいも君・・・?」

何と言うことか、最初に現れたのはさつまいもだった。

焼きたて熱々ホクホクのサツマイモを、真ん中でぱかっと割るでしょう、その時に黄金に輝く断面からふわ~っと立ち昇る甘い誘惑の香り。

それなんですよ。

すっごい甘い・・・とか思いながら一口飲んで、今度はびっくり。

「え、苦い!てか渋い!」

そう、ここに来て、先ほど茶葉から微かに感じた青さが顔を覗かせたのだ。

これには驚いて「甘い香りと味のギャップあり過ぎじゃない?」って100万回言った。

さっきまでの甘い誘惑はどうした、ハニートラップか。

しかしあなどれないのがサバラガムワ。

ハムとレタスの美味しいサンドイッチをむしゃむしゃ食べ始めて、やっぱ紅茶にはサンドイッチでしょとか言いながら改めてカップに口をつける。

「あ、やっぱさつまいもだ」

よみがえるサツマイモ君、健在なる濃厚な味わい。

なるほどミルクティーにするのに抜群と言われるわけだ。

これなら芳醇な甘い香りを楽しみつつ、ボディのしっかりしたミルクティーを味わえる。

サツマイモと連呼したが、この香りは例のごとく「花のような香り」と喩えてもいい。

美味しいぞ、サバラガムワ。

茶葉の良し悪しを見る時、決して見逃せないのが淹れ終えた出涸らし。

紅茶を注ぎ切ってすぐにポットのふたを開け、しっかりと蒸された茶葉の香りを存分に吸い込む。

「うっ・・・」

むあっと立ち上ってくるのは、こう言ってはなんだが、タマネギを切ったときに吸い込まざるを得ないあのタマネギの匂いである。

しかし別段いやな感じはしない。

ただ意外だったのだ。

今までにこんな紅茶があっただろうか?

茶葉の熱が取れてポットの中の香りが散っていくと、徐々に甘い香りに変化して、最終的にごく一般的なアッサム種茶葉の香りに落ち着いた。

以上、100g・5000円のサバラガムワ・エクストラスペシャルのテイスティングレポートを終わる。

ごちそうさま。

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