アウターの種類とコーディネート方法【男女兼用】

アウターとは上着のこと。

ここではアウターを「ジャケット」「コート」「その他」の3つに分類して紹介する。

ジャケットは主に春夏用、コートは主に秋冬用とし、例外はその都度解説する。

  1. ジャケット7種
  2. コート8種
  3. その他のアウター6種

ジャケット7種

テーラードジャケット

襟の形「ノッチドカラー」がシンボル、キレイめの王道を行くドレッシーなアウター。スーツの上着に似ているが、それよりも着丈が短いのが特徴。使い方や選び方次第で、季節問わずに一年中使える定番便利アイテム。春夏には白無地Tシャツにサマージャケットと呼ばれる薄め生地のジャケットを着るだけで涼しげかつキレイめに決まる。秋冬はワイシャツやニットの上に厚め生地のジャケットで温かく。使い勝手が良いのは黒や濃紺ジャケットで、夏は青ボーダーTシャツ、冬はワインレッドのタートルネックセーターなどと合わせることで季節感を出しながら着回せる。女性向けでは白や明るいカーキ色など明色のテーラードジャケットが多いため、インナーには逆に黒や赤茶色などの暗めの色で合わせるのがよい。

ノーカラージャケット

襟が無いのが最大の特徴。こちらも季節問わず使えるキレイめアウター、どちらかと言えば女性向けでドレッシーな雰囲気を持つ。カーディガンやボレロにも似ているが、それらより生地がしっかりしている。男女とも白無地Tシャツで簡単に着こなせるほか、女性であれば白や黒のワンピース、ドレスでもキレイに決まる。もっとカジュアルに着たいなら、パーカーの上から羽織ることで容易にドレスダウンできる。襟が無いためドレッシーな割には着ていて楽。ちなみに「カラー」というのは英語で「襟」のこと。

デニムジャケット

デニム(ジーンズ)生地のカジュアルな印象を与えるジャケットで、ステンカラー(ワイシャツみたいな襟の形)が主流。白無地Tシャツも良いが、柄物Tシャツを合わせるなら絶対にコレ。かなりキツめの柄Tシャツでも不思議と収まりがいいので、柄物を好む人は重宝する。ジーンジャケット、ジーンジャンパー(略してジージャン)とも呼ばれる。

ライダースジャケット

レザージャケット、革ジャンとも言う。バイク乗りが体を防護するために着用することもあり、ワイルドな雰囲気のカジュアルでスポーティーなアウター。跨りやすいように着丈がかなり短くなっているのが、ライダースとしては本格派。サングラスを掛けたい人にはぴったり。ただし黒革のレザージャケットはややキメ過ぎな印象もあるため、ベージュやカーキ、ラクダ色のものを選ぶともう少し気軽に着こなせる。防風性は非常に優れており、また、バイクで転倒して地面と擦っても決して裂けることのない丈夫さを併せ持つ。春夏に着ると少々暑苦しい印象になるため、秋冬用として使うのがよい。

ミリタリージャケット

軍用の服から派生したため機能性重視で、環境に溶け込むアースカラー(大地や植物が持つ自然の色合い)のものが大半を占める。すぐ手の届く位置に複数のポケットが付いているのが最大の特徴。着心地は非常に楽で動きやすく、防風・防水・防寒・通気性などに優れたものも多い。単体では地味な印象を与えがちだが中に白無地Tシャツさえ着ておけば、チノパン、デニム、カーゴ、スキニー、短パン、スカート、スラックス、スウェットと、ボトムスに何でも持って来いな万能アウターに大化けする。一着持ってるとすごい気楽。

ダウンジャケット

ダウンとは「羽毛」のことで、その軽さと高い保温性が特徴。生地の中にダウンを詰め込んでおり、大変温かい。言わずもがな、秋冬用である。一般的にはその機能面に期待するものであり、ぶかぶかしていてあまりオシャレとは言えないが、画像のようにファッショナブルなものも稀にある。しかしファッションに熱心な人はしばしば、寒さに耐えながら、ファッション性の高いトレンチコートやチェスターコートを選ぶものだ。

ムートンジャケット

柔らかい雰囲気の革製ジャケット。内側に毛がもこもこしていて温かいので秋冬用。折り返した襟から内側の毛が見えるのが特徴的。可愛さとカッコよさを併せ持ったような見た目から、独特の雰囲気になる。ファッションアイテムとしてはやや下火だが、その分だけ目立つ。シンプルな白Tシャツや黒シャツ、ニットなどで合うので、別に難しくはない。裏ボアジャケットとも呼ばれる。

コート8種

ダッフルコート

起源が漁師の作業着、イギリス海軍の防寒着のため、生地は厚手のウール素材で温かく、着用しても動きやすい。トッグルという名の棒状のボタンが特徴的で、ファッション性にも優れる。どちらかと言えばキレイめの印象であるが、それと同時に十分なカジュアルさも併せ持つ。ワイシャツやニットセーターと相性が良い。落ち着いた色合いのものを選べば、ビジネスでも使える。

モッズコート

アメリカの軍服「M-51」が起源であり、現在はM-51の呼び名でモッズコートを指すこともある。ミリタリージャケット同様、機能性重視でアースカラーのものが多いが、ミリタリージャケットよりも着丈が長く、ほとんどにフードが付いている。フードはファー付きの方がファッショナブルで明るい印象がある。全体としては色が暗くて地味目なので、やはり白無地Tシャツや白ワイシャツなど明るいものを着てバランスを取りたい。また、あえてオーバーサイズを選んで裾の方をダブつかせ、スリムなパンツとあっさりした靴(白スニーカーやパンプスなど)でスッキリと仕上げる方法もある。

ピーコート

ウールのスリムなアウターで、テーラードと同じノッチドカラーを持つため、キレイめで上品な雰囲気になる。ダブルボタン(縦二列のボタン)が一般的にはピーコート最大の特徴だが、最近はその限りではない(シングルピーコートなどと呼ばれる、シングルボタンのものがある)。色は、メンズでは黒と濃紺が最もポピュラーで、キレイめなら白シャツや白ニットと合わせる、カジュアルに着るなら白パーカーの上から、とテンプレ通りのコーディネートがはかどる。レディースでは明るいベージュやグレーが定番のため、シャツなどで暗色を入れたりする。しかしそれらのテンプレを崩して、赤色ピーコートやチェック柄ピーコートなど少々派手なものを選んでも、落ち着いたシルエットのおかげで全体としては意外と上手く収まることが多い。

ステンカラーコート

ワイシャツのような襟を持つコート。ベージュのステンカラーコートを着て通勤する冴えないサラリーマン、という印象が頭から離れないのは多分気のせい。抜け切らないビジネス感も、すっきりとした白無地Tシャツや白パーカーと組み合わせることによって直ちにイメチェンできる。ただし明るい黄土色や白、水色、青、黄色など攻め気味の鮮やかなステンカラーコートを選んだ方が、変なイメージに引っ張られることなくむしろ安全に着こなしていける。とくに青がキレイめを強調できておススメ。キメ過ぎてないチェスターコート、くらいのポジションと考えればイメージしやすい。薄手のものなら春夏に着用しても季節感が出る。

トレンチコート

ビジネスにカジュアルにと大活躍の定番アウター。ノッチドカラーと腰のベルト、肩についたエポレット(肩章)が主な特徴だが、デザインの幅は広く、メンズとレディースではデザインがまるで異なる。メンズではすっきりとスリムに着こなせるのに対して、レディースでは腰から下がスカート状に広がっているものが多く、背面には特徴的なプリーツが付いていることもしばしば。プリーツ付きの薄手レディーストレンチなら、春に着ても季節感満載。腰のベルトは締めずにあえて後ろに垂らして着たり、逆にベルトをしっかり締めて身体のラインを強調出来たりもする。メンズトレンチなら男らしさを、レディーストレンチなら女らしさを強調できる非常にファッショナブルなコートで、なおかつ動きやすさなどの機能性にも優れる文武両道アウター。ものによっては防風防寒や、防水の効果を発揮するものまで。色は男女ともにベージュがメジャー。Tシャツやパーカーの上に羽織るもよし、ワイシャツやセーターでキレイめに決めるもよし。とにかく万能な一着。

チェスターコート

ノッチドカラーにタイトなシルエット、華美な装飾の無いシンプルなデザインで、かなりドレッシーな雰囲気を持つコート。テーラードジャケットの裾を膝上まで伸ばしてコートにしたような感じ。起源が18世紀イギリスの著名な政治家であるため、上品で格調高い印象がある。スーツの上に着ればビジネスやパーティなどでも余裕で使えるが、最近のトレンドでは、カジュアルなコーディネートにこのドレッシーなアウターを羽織ることでカジュアルアップするのが基本。具体的には、Tシャツやパーカーにボトムスはデニム、靴はスニーカーやスリッポン、カジュアルパンプスなど、がっつりカジュアルに整えた上から羽織るだけ。チェスターコートひとつでラフな服装がきゅっと引き締まった印象に。薄い生地のものなら、ワイシャツの上に着ても適度なドレッシーさを保ちながらキメ過ぎにもならない。また、大変シンプルなデザインのおかげで、内側を柄物シャツなどで遊んでもごちゃごちゃしない。着丈は膝上くらいのものが流行を取り入れた感じがしてよい。

ムートンコート

ムートンジャケットの裾を長くしたやつ。

ファーコート

セレブっぽい印象しかない、上品な毛皮のコート。ロング丈のものはどう着こなすべきか分からないが、短めで主張が控えめのものであれば、上手く着る方法もあるかもしれない。キメ過ぎ感が抑えきれないため、何とかしてドレスダウンする必要がある。

その他のアウター6種

ブルゾン(MA-1)

いま最も勢いのあるファッション用語だが、蓋を開けてみれば実体がない。言葉としては「ブラウス」のフランス語。日本語のブルゾンが何を指しているのかは判然としないが、前開きで腰丈のアウターであることは間違いなく、ジャケットの分類に入れても問題ない。「MA-1」が示すところも、ブルゾンと非常に近い。ミリタリージャケットやジャンパー、ウィンドブレーカー、マウンテンパーカーなどによく似た特徴があるが、フード付きブルゾンから襟の無いノーカラーブルゾンまで、デザインは幅広い。生地もポリエステル、毛皮など統一性が無いことから、衣服自体よりも、前開き腰丈のアウターを「ブルゾン」と言い表すことにこそ、トレンドとしての価値があると考えてよい。ただひとつ統一性があるのは、ドレッシーな雰囲気はなく、カジュアルアイテムであるという点である。

カバーオール

こちらも最近よく耳にする言葉だが、示すところは判然としない。元はと言えば作業用つなぎのことであり、ベビー服のつなぎを指す言葉としても一般的。ファッション用語としては「作業着のトップスから着想を得ているデザインの服」と考えて差し支えないが、現在はデニムジャケットを指すことも多い。

スタジャン

スタジアムジャンパーの略で、胸や腕、背中にチームロゴやイニシャルを入れたりする。また、それに準ずるデザインが特徴のスポーティーなアウター。正確な分類はジャケットだが、日本ではジャンパー(ゆったりと着れる活動的なアウター)とされている。身頃がメルトン、袖が革製なのが一般的。襟や裾、袖口にボーダーが施されていることも多い。シンプルな無地シャツの上に着ても良いが、派手な柄物シャツとの相性も抜群。

スカジャン

スタジャンと混同されることがあるが、スカジャンの「スカ」は横須賀の「須賀」であり、全く別物。名前通り神奈川県横須賀市発祥で、米兵がプリンス商会という店に「ジャンパーの背中に日本らしい刺繍を入れてくれ」と依頼したのがはじまり。そのため、背中に超ド派手な和風の刺繍(富士山や龍、虎など)が施されているのが最大の特徴。色もデザインも派手なので、コーディネートが難しいが、シンプルなシャツと合わせれば何とかなるだろう。

マウンテンパーカー

名前通り、山登りなどに適したアウトドア用の軽量アウターで、防風、防水、防寒、通気性などに優れているのが基本性能とも言える。スポーティーなデザインでアウトドア向けの実用性を持つが、最近では街着としても着こなせるファッショナブルなものが多くある。ただし街着に特化して、アウトドア用品としては非実用的なものもあるため、注意が必要である。ウィンドブレーカーもこの部類に入るが、「ウィンドブレーカー」はアメリカのメーカーの一ブランド名である。

ポンチョ

中南米の民族衣装。本来は一枚布で袖が無く、真ん中の穴に頭を通して体の前後に垂らすだけの服だが、最近は前開きにしてボタンを付けたり、袖もあったりする。非常にゆったりとした着心地、長くひらめく裾、民族風の独特な柄と、他に類を見ない特徴的なデザインは着る者のセンスを試される。ただ白無地Tシャツとスリムなジーンズやスキニーの上から羽織れば、特に女性であれば意外にも難なく着れる。それでも独特な雰囲気になるのは避けられないが、無地で今風なデザインを取り入れたものであれば、キレイめに決めることも出来る。


おまけ

ここまで見ると、分かることがある。白無地Tシャツの有用性だ。白無地のシャツはどんなアウターとでも組み合わせることの出来る万能アイテムなのである。シンプルイズベストということだ。3着ほど白無地Tシャツを持っておけば、明日のコーディネートが楽チンだ。

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