「この程度頑張れなければ何も出来ない」教育のための激励と奴隷を逃がさないための脅し

この程度のことも頑張れなかったら○○なんか出来るわけない。

親が子に対してよく使う文句である。

もしくは、会社で上司が部下を脅すのに使う文句である。

子供に対して使われる時、この言葉は大切な意味を持つ。

だが大人に対して使われる時、この言葉は大変な悪意を持つ。

親の言う「この程度出来なかったら」は概ね正しい

親が子に対して使うその脅し文句は、概ね正しいものである。

子供はすぐに音を上げる。

簡単に諦めようとする。

ゆえに、親が「お前ならやれる」なり「この程度出来なくてどうする」と激励し、ケツを叩いて、頑張らせる。

子供は皆、どんなことにでもチャレンジしようとする。

そうして成功も失敗も経験する。

だが残念なことに、子供の頃に途中で諦める癖のついた人は、大人になるとそもそも何にもチャレンジしなくなる。

多くの人間がこれに当てはまる。

大人が最初から物事を諦めていることが多いのは、これが原因である。

だからこそ子供の頃には、大人の「この程度頑張れなかったら、他のことも頑張れない」のような激励がある程度必要である。

頑張り抜いて成功する、という経験が子供の成長には欠かせないのである。

だがこれはあくまでも子供に限った話である。

会社での「この程度出来なかったら」は間違い

社会人は、厳しい言葉でケツを叩かれなければならない子供とは違う。

大人になれば、自主的に無理をすることができる。

社会人は皆、必ずしも自主的に何らかの無理をしているものだ。

そこへきて他人からの言葉で余計な無理をするのはとても危険である。

同じ言葉でも、大人になってから言われる「この程度出来なかったら」という脅しは全く価値の無いものだ。

価値が無いだけで済めばよいが、大抵その言葉は猛毒である。

この脅し文句は実際には、効果抜群である。

子供の頃に大人から言われて刷り込まれがちであり、的確な反論も出来ない。

そう言われると本当にそんな気がしてしまう、悪魔の言葉である。

しかしこの言葉は、大人相手に使っている時点で間違っている。

「この程度の仕事も頑張れないのに、辞めて他に行っても何も出来ない」

この言葉の正体は、卑怯なマネジメント術の一つである。

あなたを辞めさせないための、マネージャーの戦略なのである。(詳細→会社を辞めたい人が仕事をバックレても全然OKな理由。バックレは労働者の権利なのであった

こう言われる人たちは、実際にはこの上なく頑張っていて、耐え続けているものだ。

それ以上の無理は禁物である。

今やっている仕事を頑張れなければ、他の会社に行っても頑張れないか?

それは関係が無い。

もう少し休みが多ければ、もう少し給料が高ければ、今よりも頑張れるに違いない。

今の仕事を頑張れないなら、他業種の仕事も頑張れないか?

それはますます関係の無いことだ。

今の仕事を頑張れないなら、転職しても頑張れないか?

答えは「ノー」である。

今の仕事が嫌で嫌で仕方がないと思った時、今の仕事と次の仕事には関係が無い。

今の仕事が嫌なのには、様々な理由があるものだ。

主に人間関係(嫌な上司)や、ブラックな会社など。

「この程度も頑張れないのに」などと言ってくる上司の存在そのものが、まさにこの職場が嫌になる最大の原因だったりする。

こう言い返すべきだ。

職場にアンタみたいなのがいなければ、上手くやれる。

実際、卑怯な脅し文句を使って辞職を留まらせようとするような上司はマネージャーとして下の下である。

新しい職場では、働いている人間も自分の扱われ方も全く異なる。

そこには嫌な上司はいないかもしれない。

新しい会社はホワイトカラーかもしれない。

他所へ行って上手くやっていけるかどうかは、そこにかかっている。

環境を変えれば、人は変わるものだ。

逆に言えば、環境を変えずに人が変わることはとても難しい。

ならば、自分を取り巻く環境を変えるべきである。

会社はバックレてでも辞めていい。辞めなければならない。

「逃げちゃダメだ」と思う人ほど、逃げないとダメ。自分をダメにしないための、勇気ある撤退

残業は絶対に無くならず、給料は決して上がらない。これが会社の仕組だ

スポンサーリンク







スポンサーリンク