蜂の宿伝説~終わらない悪夢~

この夏、北海道の伝説的なライダーハウス「蜂の宿」がその歴史に幕を下ろした。

この突拍子もない出来事は、バイク界隈のみならず自転車や徒歩旅人界隈にも衝撃を与え、広く知られることになった。

ここで、我らが蜂の宿での様々な事件を振り返ってみよう。


朝ザンギ事件(朝慚愧事件とも言う)

ライダーハウス隣接の電車居酒屋で、ただでさえ大迫力の「ザンギ丼」に加えて単品の「ザンギ盛り」を二つ追加注文したバケモノがいた。

そして彼は案の定ザンギを大量に残す羽目になり、多くのザンギ消費が翌日に持ち越されることになった。

ここまではよかった。

しかし彼は、こともあろうか翌日の早朝に、残って冷え切ったザンギ達を就寝中の旅人たちの口の中へ次々と突っ込んでいったのだ。

硬くて冷たい油ギッシュなザンギを口いっぱいに詰め込まれた旅人たちは、皆たまげて飛び起きた。

その後の様子は全く見るに堪えないものだった。

怒り心頭に布団から飛び出してザンギを咥えたまま騒ぎ出す者から、布団に固くくるまったきり震えだして声を掛けても反応しない者、あれから1年が経過した今でも後遺症を残す者までいる。

この事件以来、北海道では「寝口にザンギ」という慣用句が「寝耳に水」と同義の故事成語として広く知られることとなった。


鶏肉のたたき事件

とあるやべー奴が生の鶏肉を、表面を軽く炙っただけで食い始めた。

みんなが「腹壊すからやめろ」と言ったのに彼は「や、これは鶏肉のたたきだから」と言い張って全部食ってしまった。

後日彼は腹痛に苦しんだ。


購入者

蜂の宿に入った旅人は稀に高額商品を購入する。

今までの購入履歴は

・パソコン

・ドローン

・ゲーム

・バイク

などである。


蜘蛛の巣

蜂の宿は、蜘蛛の巣が空中を漂う虫を捕えるがごとく、社会を漂っている筆者のような浮浪者どもを捕まえる。

一度捕まると逃げられない。

そのため毎年、長期滞在者がどこからともなく現れては捕縛され、金の尽きた者から「ライス」と名乗る謎の組織にしょっぴかれる。

ライスに目を付けられた者は毎朝早くに姿を消し、夜になるとこちらに戻され、あとは普通に生活しているように見えるが、彼らの目はなんとなく死んでいるようだ。

きっと目も当てられぬほどの重労働を課せられているに違いない。

…ん?

こんな時間に誰だろう。


中毒症状

蜂の宿にはまり込んだ者は、翌年、もしくは数年後に必ず帰ってくる。

雑然とした空間の絶妙な居心地、溢れかえる娯楽、電車居酒屋のザンギ丼。

全てが中毒症状をもたらす要因。

一年目は日本一周で来蜂、二年目以降はライスや富良野自然農園などへのバイトのために来蜂、というテンプレートがある。

ヤバい奴だと3年目、4年目なんて人もいる。(筆者はいま3年目)


やっぱ蜂の宿ってヤバいよね。

つか、早く復活してほしいよね。

みんなで祈ろう、蜂宿復活。

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