【ガルパン】聖グロのティーカップ考察

今日までに10年間紅茶を飲み続けた筆者がガルパン劇場版をなんとなく再視聴していたところ「あれ、ダージリンが使ってるこのカップもしかしてアレやん」とふと気が付いたのでまとめてみた。


ガルパンの制作は戦車以外もだいぶ凝っているらしく、例えば劇場版で自動車部が「走り納め」として深夜の学園艦上を走っている時の車はトヨタのソアラという、マニアに言わせればかなり渋めの車なんだとか。

ならば、セントグロリアーナ(聖グロ)のティーカップにも渋い元ネタがあっても不思議ではない。

というわけでまずは冒頭のシーンから。

「聖グロ・プラウダ VS 大洗・知波単」時のカップ

劇場版開幕直後の、紅茶を飲むダージリン。

このカップはよく見ると、青地にトランプ柄(ダイヤ・スペード・ハート・クローバー)のデザインである。

しかしこれだけでは証拠不十分なので、以下のシーンを見てもらいたい。

なるほど。

背が高くなく、なおかつ飲み口の大きく広がったこの形状は、どう見てもイギリスのウェッジウッド社の「ピオニーシェイプ」である。

(※シェイプとは、主にティーカップの形状を表す言葉である)

シェイプだけでウェッジウッドと決め付けるのは早計だが、実際の写真を見てほしい。

この独特の青色はウェッジウッドの「サイアムブルー」のカップによく似ている。

また、カップとソーサー(お皿のこと)の青絵付けと金彩のパターンも瓜二つである。

だがメインデザインであるトランプ柄については、同じくウェッジウッドの「ハーレクイン」から取っているとしか考えられない。(もしくは、トランプ柄については元ネタ無しかもしれない)

いずれにせよ、シェイプと絵付けパターンに関してはウェッジウッドのデザインを基にしているに違いない。

ちなみにこれらのカップは現在ではどちらも廃盤となっており、簡単には手に入らないレアカップである。

というわけで、これについては他に思い当たるカップが無かったため、ウェッジウッドの「サイアムブルー」と「ハーレクイン」あたりがオリジナルと結論付けておく。

次行ってみよう。


温泉で勝利の美酒シーン

このシーンを見た瞬間に二つのカップが思い浮かんだ。

ひとつはドイツのマイセンの「ブルーオニオン」。

もう一つはデンマークのロイヤルコペンハーゲンの「ブルーフルーテッド」。

順に見てみよう。

まずはドイツ・マイセンのブルーオニオン。

シェイプは↑この「ブルーオニオン」に似ている。

だが悩ましいことに、デザインで言えばロイヤルコペンハーゲンの「ブルーフルーテッド・ハーフレース」の方がさらに酷似している。

さてどうしたものかと悩んだ末に、二つのポイントに注目した。

1.ポット上部の縁がギザギザしてるし、そのギザギザ部分にまで青絵付けが施されている。

これはロイヤルコペンハーゲンのブルーフルーテッドシリーズの中でも「フルレース」と呼ばれる最高級仕様の製品にのみ適用されるデザインである。

2.カップの縁に、ウロコのような模様がある。

これがブルーフルーテッドの「フルレース」と「ハーフレース」という製品において施される「レースのパターン」であることは、上の二枚の画像を見比べてもらえれば分かるはずだ。

以上より、この聖グロカップはロイヤルコペンハーゲンの「ブルーフルーテッド・ハーフレース」であると断定した。

また、カップ以外についても以下を見てもらえれば納得していただけるだろう。

デザインや形状の些細な差こそあれ、このシーンでダージリンたちが使っているティーセットはブルーフルーテッドである。

(というか、全く同じデザインで登場させるにはメーカーの許可が必要になってしまうので、いくらか差をつけざるを得ないだろう)

では次。


応援要請シーンのカップ

ほんの一瞬しか映らない上に、随分と奇妙な形状のカップだ。

これには全く思い当たる節が無い。

特に気になるのがこの部分で、尻すぼみが急過ぎるし、高台が高すぎる。

こんなシェイプのティーカップは恐らく存在しないし、デザインも雑なため、これはオリジナルと考えられる。

強いて言えば、この左のカップと同じ形状だ。(原作アニメで登場したカップ)

結局オリジナル。


「VS 大学選抜」時のカップ

実はこの記事、このカップを紹介したいがために書き始めたようなものだ。

それがこちら。

これはウェッジウッドのカップで、日本ではたったの700客のみ限定で販売された「イエローリボン」というカップである、間違いない。

独特なシェイプに加え、近世英国においてインテリアや貴婦人のドレスのデザインなどに用いられた特徴的な柄だ。

ただし実際のイエローリボンのカップはその名前通りイエローである。

イエローリボンのデザインをそのままに、色だけ変えているのだ。

これについては取っ手の形や高台の低さに至るまで完璧にコピーされている。

加えて、ティーポットに関する資料を用意した。

これで「違う」とは言わせませんよ、ダージリン女史。

また、このカップはウェッジウッド社の「ハーレクインコレクション」というシリーズに名を連ねている。

前述したハーレクインカップとの繋がりが気になるところである。(気にし過ぎかもしれないが)

いずれにせよ、セントグロリアーナ女学院がイギリス系の学校ということで、イギリスを代表する老舗メーカーであるウェッジウッドの要素が多分に取り入れられていることが分かる。


エンディング時のカップ

最期に、エンディングシーンの一瞬で映るカップを見てみよう。

これは・・・小さすぎて分からない。

ポットなどの茶器も見えるが、あまりにも特徴がなさ過ぎて特定は難しい。

かと言ってここで諦めるわけにいかないので、拡大からの推測。

ローズヒップとルクリリのカップはそれぞれ二重に赤と黄色のラインが付いている。

うーん、こんなデザインのカップは見たことが無い。

↓は左からアッサム、ダージリン、オレンジペコ。

如何せん、資料が小さ過ぎる。

しかもアッサムとペコのカップは、もはや何もデザインされていないように見受けられる。

だが。

ここでダージリンのカップに注目してみると、僅かながら、あるカップを彷彿とさせるではないか。

そう、既に皆さんもお気づきの通り、日本を代表するメーカー、ノリタケの「レースウッドゴールド」である。

とか書こうと考えたが、雑過ぎるのでこれは無かったことにしてさっさとこの下らない考察を締めようと思う。

ありがとう。

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