世界一謎な趣味「カフェ巡り」の実態

婚活中の女趣味欄に書きがちだの、自称カフェ巡り趣味奴まったくカフェ巡ってない説だの、ネタにされがちな趣味「カフェ巡り」。

一風変わったこの趣味を名乗るからにはある程度の覚悟が必要だが、あまりにも理解されない「カフェ巡り」というこの惨めな趣味の実態を、ここで暴くことにする。


カフェ巡りしがちな人

上品だと思われたい人

カフェにいる人たちは、なんとなく上品そうである。

その勝手なイメージに憧れて多くの人はカフェに足を運ぶ。

ただしカフェを巡っているからと言って、必ずしも上品で優雅で華麗な人間であるとは限らない。

僕は日本全国のカフェを巡ってはいるが悪辣な人間である。

だが実際には、僕はしばしば「上品そう」と人から評価される。

したがって、カフェ巡りによる品格偽装には特筆すべき効果が期待できると考えられる。


金銭的余裕アピール

カフェに行く人は、なんとなく金銭的にも精神的にもゆとりがありそうである。

コーヒー一杯で500円?!紅茶ポットで800円?!貧乏人にそんな金を支払えるはずがない!

本当にそうだろうか?

「社会福祉の敗北」とでも言うべき限界人間の僕であるが、定期的に紅茶店へ行く。

カフェの常連よりは、喫煙者の方が明らかに裕福である。

カフェのどんな常連客も毎日は通わないが、喫煙者は一箱500円を毎日吸う。

酒飲みも金持ちだ。

カフェでは一杯飲めば気が済むが、酒飲みはビール一本300円の1、2缶では溜飲を下げないだろう。

居酒屋に行けば1000円どころでは済むまい。

それでもカフェ巡り勢に対する世間の評価は総じて「金遣いヤバそう」なのだから、貧乏人の裕福アピールとしてカフェ巡りは最高の趣味と言えるのではなかろうか。


オシャレ感

カフェはオシャレである。

カフェはセンスが物を言う。

だからカフェで木のぬくもりを感じるダイニングチェアーに腰掛けて、真っ白なワイシャツに綺麗なジーンズを履いて黒いサロンエプロンを腰に巻いたおっさんが10分もかけて淹れてくれたコーヒーを、後生大事に1時間もかけて飲み干すのだ。

それって最高にイケてない?

個人的には、マジにイケてると思う。


具体的に、何すんの

時間の無駄遣い

カフェ巡りにおける基本的な時間の使い方は「時間を無駄遣いすること」である。

わざわざカフェに行って出来ることなど限られている。

あまり騒げるような環境でもないので、友達と行って盛り上がりすぎるわけにもいかないし、一人ではせいぜい読書するなり、マックブックエアを開いてコワーキング(笑)するくらいしかない。

それでも我々がカフェを巡ってしまうのは、時間の余裕を見せつけたいからである。

世間が「貧乏暇なし」というので、貧乏の僕としてはカフェで精一杯時間を潰して余裕アピールするしかない。

すなわち「鴨の水かき」である。

水面下では白鳥も懸命に水をかいている、というやつ。


金の無駄遣い

丸一日使ってカフェを何軒もはしごしてマジにカフェ「巡り」をするタイプもいる。

というか、やったことある。

時間が無駄なうえに金も無駄である。

ディオ並みにムダにムダを重ねていくスタイルで、最高にゆとりある自分をアピールしています。

朝昼晩と異なる店に行って、コーヒー片手にずっとスマホいじり倒す。

でもそれって自宅に引きこもってスマホいじって一日終わるよりはちょっとだけ有意義な気がしませんか?

全然しませんよねごめん。


基本、SNS映え

特に女性ではSNS映え狙いが多い。

良い写真が撮れれば事も無し。

写真だけ撮って全部捨てていく人たちがちょっと前に話題(炎上)になった通りである。

ただ全捨ての人たちは原宿とかの話だから、新宿高島屋4階にある紅茶店へ行けば、そんな人はまずいない。


美味しいコーヒーが飲みたい、それって本当ですか

本物の美味しいコーヒー、紅茶が飲みたいんだ。

だからカフェに行く。

これは大抵こじつけだ。

本当の理由は「よく見られたいから」である。


カッコつけていいんです

ここまでひどく辛辣にカフェ巡りをけなしたが、何を隠そう僕の趣味はカフェ巡りである。

バイクに乗る人はバイクが好きだったり、風切って走ることが好きだったりするが、実はもれなくバイクに乗ってる自分が好きだ。

ピアノ奏者はピアノが好きで、音楽が好きで、演奏することが好きだが、演奏する自分のことも好きだ。

カフェを巡る奴らもコーヒー・紅茶を好きだけれど、やっぱりカフェにいる自分が好きである。

それらを「カッコつける道具」とまでは言えないが、少なくともそういう(カッコつける)機能はある。

キメてる大人はバーに行く。

小洒落た若者はカフェ巡る。

分相応のカッコつけだ。

カッコつけていいんです。


好きでなにが悪い

好きなものは好きだ、誰が何と言おうと。

そして趣味は、他人に理解されなくなってからが趣味なのだ。

女は「またパーツ買ったの?!」と車・バイク好きの男を責め立てる。

男はカフェ巡りを「くだらない。意味不明」と言う。

お互いに「金の無駄」だの「時間の無駄」だのと言い合っている。

ただそれだけだ。

答えはこう。

好きなものに、自分が持てる資源を費やすことは全く何一つムダにはならない。

スポンサーリンク







スポンサーリンク